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肌着で健康チェック スマホと連動 心拍など測定 町民が実証参加

シャツが町民に配布された説明会。男性(左)が着るシャツの胸に通信装置が取り付けられている

 心拍数などの生体情報を認識する肌着を使った健康管理の実証事業が、繊維産業が盛んな福島県川俣町で始まった。町のプロジェクトとして町民約60人が参加。シャツを着用しながらスマートフォンのアプリと連動させて日常の健康データを集める。

 高齢者の健康状態を、離れて暮らす家族が把握したり、データを検診に生かしたりすることが可能。町は医療機関との連携も視野に実用化を目指す。
 シャツは、昨年9月に町内に進出した繊維関連会社のミツフジ(京都府)の製品を利用する。胸周辺の裏地に銀メッキの糸を使った電極があり、心臓の鼓動を信号として捉える。得た情報はシャツ表面に取り付けた通信装置とスマホのアプリを通じ、インターネット上のサーバーに送って管理する。
 就寝時も含めて日常生活での心拍数を把握でき、心拍のリズムなどを基に「ストレス度」も分かる。シャツは通信装置を外せば洗濯が可能という。
 実証事業では同社が1人3着分を提供。参加する町民は3週間、着用した時間や1日の行動を記録する。終了後には「着心地」や「使用した洗剤」「データを日常生活に生かしたかどうか」といったアンケートに答えてもらう。実証は5月下旬以降にも行う予定だ。
 町は昨年12月、ミツフジと協定を締結。安心して暮らせる地域実現のため、同社のシャツを活用することになった。
 町内で4日にあった説明会で、シャツを試着した主婦高橋節さん(64)は「ストレスや健康管理を考えるきっかけにしたい。着心地はいい」と語った。
 町保健福祉課の高野誠市課長は「東日本大震災後、少子高齢化が加速している。最先端の技術を生かし、町民の健康を守っていきたい」と期待した。


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2019年02月08日金曜日


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