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<千年希望の丘遺棄>繊維片の分析、専門家の見解異なる 仙台地裁で「対質」

 岩沼市押分の千年希望の丘周辺で2017年10月、仙台市太白区の無職高松瑞絵さん=当時(54)=の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた塩釜市藤倉2丁目、バス運転手中川済治被告(57)の裁判員裁判公判が8日、仙台地裁であった。7日に続き、複数の証人を同時に尋問する「対質(たいしつ)」が実施され、被告の軽乗用車の車底から見つかった繊維片が被害者の服と一致するかどうかについて専門家の意見が分かれた。
 宮城県警科学捜査研究所(科捜研)の担当者は車底に付着した白と黒のポリエステルの繊維片の形状や色、材質が被害者の服と同種との鑑定結果を報告。兵庫県警科捜研の担当者は大型放射光施設で実施した元素分析でも同様の結果が得られたと強調した。
 一方、弁護側が鑑定を依頼した東京の民間鑑定会社の社長は、被害者の服と似た服からも車の繊維片と同じ元素を検出したと説明。「繊維片はありふれたもので、被害者の服と合致すると言えるまでの特異性はない」と主張した。
 起訴状によると、被告は17年9月30日夜、千年希望の丘敷地内の空き地で、高松さんを軽乗用車ではねて転倒させた上、ひいて殺害したとされる。


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2019年02月09日土曜日


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