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震災前の大川地区の姿「つぶやき」で伝える 石巻の団体が記録集

住民の思い出のつぶやき約600件が収録されている

 東日本大震災の津波で大規模被災した宮城県石巻市大川地区の震災前の姿を、住民の約600のつぶやきで伝える記録集「大川地区ふるさとの記憶」が出版された。
 同地区長面浦の漁師らでつくる一般社団法人「長面浦海人」が発行した。住民が話す被災前の古里の情景をつぶやきのような短文でよみがえらせる。
 「昭和30年代は(北上)川で泳いでいた。兄が泳いで渡っているのをみて、すげーと思っていた」(70代女性 元釜谷在住)
 「海水浴場でパンツ一枚で泳いでいた。ザルいっぱいのシジミを採っていた。夏は海水浴場の砂がすごく熱かった」(60代女性 元追波川在住)
 つぶやきは、同法人が2016年に始めた震災前の町並みを模型で復元するプロジェクトの際に収集。協力した神戸大や東北工大の学生らが計4回のワークショップを通し、災害危険区域となった釜谷、間垣、長面、尾崎の4集落の住民から聞き取った。同法人の中島みゆき理事は「失われた風景や町並みが多くの人の記憶の中で生き続けてほしい」と願う。
 出版に合わせ、石巻市二子の二子東集会所で9〜11日、長面・尾崎地区の模型(500分の1)を展示する。10日はミニコンサートを開く。
 A4判320ページ。400部作製。1000円。郵送で販売する。震災時、大川地区在住の住民には希望者に無料配布する。連絡先は長面浦海人090(7330)3311。メールはnagatsuraura@gmail.com


2019年02月09日土曜日


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