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津波に耐えた桜、福岡へ 九州北部豪雨からの復興願い植樹式

福岡県朝倉市松末地区住民らの手で旧松末小グラウンドに植樹された「なとり復興桜」の苗木

 東日本大震災で津波被害に遭った宮城県名取市・閖上地区の桜の木から育てた苗木3本が九州北部の豪雨で被災した福岡県朝倉市に贈られ、8日植樹式が開かれた。関係者は「復興の思いを共有したい」と願う。
 植樹式は、豪雨で校舎が被災し、統合で廃校となった旧松末小のグラウンドで開催。林裕二朝倉市長や市民約40人は、復興への願いを込め、スコップで丁寧に植えた。
 苗木は、閖上地区の復興のシンボルにしたいと、地元住民や専門家らが「なとり復興桜」として育成を続けており、今回初めて宮城県外に贈った。
 苗木の育成に取り組む名取市観光物産協会の佐々木悠輔さん(37)は「桜で皆さんが少しでも癒やされ、笑顔に変わってほしい」とエール。林市長も「地域のにぎわいを取り戻すため、復旧、復興をしっかりと進めたい」と述べた。
 豪雨は2017年7月に発生。福岡、大分両県で40人が死亡し、2人が行方不明となっている。仮設住宅や行政が民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」に約860人が避難生活している。


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2019年02月09日土曜日


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