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民俗芸能 市民も担い手に 後継者不足の北上の団体 児童らが参加続々と体験会

口内鹿踊の装束「ササラ」を張り替えた体験会

 後継者不足に直面する北上市の民俗芸能団体が、市民向け体験会を相次いで催し、担い手確保の取り組みを始めた。鬼剣舞の庭元(師匠)で市民俗芸能団体連合会長の菅原晃さん(71)は「次世代に受け継がれるよう地域単位で早急に手を打ちたい」と語る。

 連合会が昨年、鬼剣舞、神楽、鹿踊りなど加盟63団体に実施した調査で、77%の団体が運営上の悩みに「後継者不足」を挙げた。継承の見通しについて23%の団体が「困難」「分からない」「休止中」とした。
 調査結果に基づき、連合会は民俗芸能の保存・育成方針を策定。体験会への市民参加に力を入れることにした。
 和賀西小で1月29日にあった公演体験会には児童28人が参加。地元に伝わる「八坂神社権現舞」や「横川目神楽」を学んだ。
 演目を披露した横川目神楽はメンバーが7人で踊り手も集まらず、年1回の地域の祭りに参加するだけの「休止状態」。代表の照井馨さん(80)は「子ども向けの活動が定期的にあればありがたい」と新たな取り組みに期待した。
 口内町の口内鹿踊も1月26日、長さ3メートルの装束「ササラ」の張り替え体験を企画。普段は各戸で当たる作業を公開し、参加者10人を募った。
 弟子代表の昆野将之さん(45)は「開かれた民俗芸能にしないと後世に伝えていけない。積極的に活動をPRしていく」と話す。


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2019年02月11日月曜日


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