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<石巻市>別の防潮堤も契約解除 業者は工事強行へ 完成の見通し立たず

 宮城県石巻市は14日、市発注の防潮堤工事で工期遅れを理由に契約解除した建設業「カルヤード」(石巻市)が別の防潮堤工事でも工期が著しく遅れたとして、契約を解除したと発表した。解除は13日。同社は市の判断を不服として、前回に続き工事を強行する方針。

 現状で、市内の二つの防潮堤工事を無契約の業者が進める異常事態となっている。いずれも完成の見通しは立っていない。
 新たに契約解除したのは同市雄勝町の明神漁港の防潮堤復旧工事。海抜6.4メートル、長さ約630メートルの防潮堤を造る計画で同社が2016年9月、15億2770万円で受注した。工期は同年9月3日〜19年1月末。
 市によると、進捗(しんちょく)率は工期が残り1カ月となった昨年12月末時点で2割未満とみられる。解除の理由について、亀山紘市長は14日の市議会2月定例会で「工期内で完成せず、残りの工事量は完成までに相当の時間を要する」と説明した。
 同社は河北新報社の取材に対し「市の前任と後任の監督員の言うことが異なっていたり、理不尽な指示があったりして工事が遅れた」と批判。進捗率は昨年12月末時点で「30%程度だった」と反論する。
 遅れの原因は市にあるとして、前回契約を解除された同市雄勝町の小島漁港の防潮堤工事と同様、現場で工事を続ける考えを示した。
 今回の解除に関し、同社は今月中に宮城県建設工事紛争審査会に調停を申し立てる方針。
 小島漁港の防潮堤工事について市は1月29日、契約解除後も続く工事の差し止めと工事現場の引き渡しを求める仮処分を仙台地裁に申し立てた。


2019年02月15日金曜日


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