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<酒田南高監督暴力>「逆らうと退学になる。耐え続けた」指導受けた男子部員語る

 監督の指導を受けていた3年の男子部員は、河北新報社の取材に「空手が嫌いになった。最悪の高校生活になった」と語った。
 男子部員は宮城県沿岸部出身で、小学生で空手を始めた。東日本大震災で2年間、仮設住宅での生活を余儀なくされたが、有望視されていた空手の腕をさらに磨こうと、地元の中学校から同校に進んだ。
 しかし、1年の秋から多発性円形脱毛症になって入院し、うつ状態になったり、監督に注意されると過呼吸になったりした。「逆らうと退学になる。大学に推薦してもらえなくなると思い、耐え続けた」と振り返る。
 家族が監督の指導内容を部員から随時、聞き書きしていたメモによれば、監督からの暴言や暴行を受けるようになったのは入学直後から。監督が出入りする教室などのドアを開け閉めするよう強要されてもいた。監督は「うちの一族は県の空手界で有名だから、試合で判定が有利になる」などと言ったこともあった。
 昨年明らかになった日大アメフット部の悪質タックルのニュースを見聞きしても「自分の受けた指導の方がひどい」と感じていた。
 空手は2020年東京五輪で初めて競技に採用される。高校でも全国大会に出場するなどしてきたが、部活動を引退してからは進路の相談にもほとんど応じてもらえなかったという。


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2019年02月15日金曜日


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