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<奥会津>紅葉、只見線、雪景色…「ここにしかない景色」SNSで発信、外国人宿泊2000人突破

JR只見線第1橋りょうを通る列車を狙いカメラを構える外国人観光客ら=10日、福島県三島町

 福島県奥会津の7町村でつくる只見川電源流域振興協議会は13日、地元に宿泊した2018年の外国人観光客が2153人泊に上ったと発表した。東京電力福島第1原発事故後、官民の誘客活動が奏功し、台湾を中心に観光客が急増。15年の調査開始以来初めて2000人泊を超えた。

 調査対象は柳津、三島、金山、只見、南会津(田島地域を除く)各町と昭和、檜枝岐両村で、外国人宿泊者数の推移はグラフの通り。国や県などの訪日外国人旅行者(インバウンド)対策が本格化した15年以降、増加が続き、18年は前年の1.7倍、15年の4.7倍に増えた。
 18年の国・地域別は台湾が最多で全体の57.1%を占めた。韓国(13.1%)ベトナム(11.6%)タイ(7.3%)などが続いた。宿泊地別でみると、南会津で台湾、韓国、ベトナムの団体客が増加。三島、柳津、金山は台湾、タイの個人客が増えているという。
 交通手段は団体客がバス、個人客はJR只見線などの電車、バス、レンタカーなどを利用。会津若松市など周辺に宿泊するケースも多く、足を運ぶ外国人客はさらに多いとみられる。
 協議会によると、奥会津では原発事故前、外国人宿泊客はほとんどいなかった。数年前から、地元の写真家星賢孝氏が奥会津の景観や只見線の絶景を発掘して会員制交流サイト(SNS)で発信。自治体もSNSで大きな影響力を持つ「インフルエンサー」を招いたり、海外の旅行会社への宣伝を強化したりしてきた。
 人気は秋の紅葉や冬の雪。自国にない景観が魅力になっている。協議会の諏訪義徳主任は「インバウンドを積極的に受け入れる地元の意識醸成や、雪国の暮らしなど奥会津らしい魅力に触れてもらう仕掛けづくりに努め、さらに誘客したい」と話す。


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2019年02月15日金曜日


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