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<ドローン>隊列飛行で空を読む 南相馬で国内初の実証実験 気温、気圧、風向・風速即時観測へ

等間隔の隊列で飛び立つドローン

 小型無人機ドローン27機を一斉に飛ばし、等間隔で立体的に隊列飛行させる実証試験が15日、南相馬市の福島ロボットテストフィールドであった。気象観測装置を積んで徐々に1000〜2000メートルまで隊列を上昇させて即時にデータ収集し、ゲリラ豪雨など異常気象予報につなげる狙い。
 ロボット関連業のeロボティクス福島(南相馬市)と情報サービス業の東日本計算センター(いわき市)が、国内初となる手法の確立を目指して実施。会津大が協力した。
 あらかじめ飛行経路を設定した試験用の27機を一斉に飛び立たせ、30メートルの等間隔で1辺60メートルの正立方体になるよう配置。底辺が地上30メートルの高さで空中静止した。一部の機で通信障害があったが、衝突することなくおおむね成功した。
 実用段階では、高高度ドローンを複数の隊列で飛ばし、気温や湿度、気圧、風向、風速を即時に集め、水蒸気の流れを把握。編隊を複数にすることで、従来のヘリコプターや気球などに比べて精度の高い情報を収集できるという。
 昨年12月には、実際に気象観測装置を搭載した風速20メートルに耐えられる機体による高度2000メートルの飛行に成功した。
 新年度には観測装置搭載ドローンでの高高度隊列飛行を実証する予定。eロボ社の山城雅昭代表取締役は「異常気象が続いている。災害の起こる前に大気の流れをつかみ、台風や豪雨、火山などの観測に役立てたい」と話した。
 ロボットテストフィールドは、東日本大震災の津波被災地に福島県などが整備している。


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2019年02月16日土曜日


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