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小沢氏と階氏…かつての師弟、確執あらわに 国民・自由合流構想に影

 国民民主党と自由党が大筋で合意した合流構想を巡り、かつての師弟の因縁が浮かび上がる。小沢一郎自由党代表(衆院岩手3区)と国民の階猛氏(衆院岩手1区)。政治行動を共にした2人は、2012年の旧民主党分裂で決別。小沢氏は党を離れ、階氏はとどまった。その後の衆院選では階氏に小沢氏が刺客を立てた経緯も。野党再編の動きに過去の確執が影を落とす。(東京支社・山形聡子)
 「合流には大義が見いだせない。野党の大きな固まりをつくるどころか、逆に遠ざかっている」
 通常国会が召集された1月28日、初めて開かれた国民と自由の合同会派総会。階氏は小沢氏の面前で合流構想を批判した。
 階氏は小沢氏に見いだされて政界入り。岩手の強力な「小沢地盤」の一翼を担った時代があった。
 総会では「小沢代表は政界に導いてくれた恩師」と振り返りつつ、小沢氏が引き金となった旧民主党分裂に触れ「過去を踏まえると(分裂の)総括が必要だ」と師に迫るように語った。
 両者の因縁は深い。旧民主党を離れた小沢氏は、直後の12年12月の衆院選で階氏に対し、達増拓也岩手県知事の妻を対立候補に擁立。小沢氏勢力の分裂選挙の末、階氏が辛勝した。
 その後も岩手の国政選挙や知事選では、小沢氏と階氏らかつての同門の動きが鍵を握った。16年参院選岩手選挙区では、微妙な距離感が共闘の素地となり野党統一候補が議席を得た。
 小沢氏は「野党が一つになって安倍政権を倒してくれというのが圧倒的な声だ」と階氏の批判を意に介さない。合流へかじを切ったことには「立憲民主党と国民の支持率の差が大きい。国民にエネルギーを注入して活力をつける必要がある」と話す。
 国民執行部は、選挙に精通するとされる小沢氏の手腕を取り込むことで相乗効果を見込む。合流に向けた政策協議を急ぐ方針だ。
 国民関係者によると、階氏は合流反対を貫く構え。かつての身内の距離は野党結集の度合いを測る一つの物差しではある。


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2019年02月16日土曜日


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