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<体育館利用料二重取り>米沢市教委の継続方針に疑問の声 使用区分は5時間単位、ニーズと合わず

利用料の二重取りが続いている米沢市八幡原体育館

 山形県米沢市の八幡原(はちまんぱら)体育館が事実上、利用料を二重取りしている問題で、市教委が施設管理を規定する市条例に抵触しないとして、現行の運用を続ける方針を示したことに、利用者から疑問の声が上がっている。二重取りは、事前予約が入っていても実際には施設が空く時間帯が生じるため、短時間の利用を希望する市民に「また貸し」する形で続いてきた。事前予約の利用者らは「『また貸し』で利用料を徴収するなら、その分を割り引くのが筋」と訴えており、市教委は運用の明確化が求められそうだ。(米沢支局・相原研也)

<市教委が容認>
 体育館の利用は(1)午前(9時〜正午)(2)午後(正午〜17時)(3)夜間(17時〜22時)の3区分で貸し出されている。各種スポーツ団体が事前予約し、使用の1週間前までに料金を支払う。
 二重取りが行われているのは主に夜間の時間帯。事前予約していても、5時間全て利用するわけではない団体もあり、使用しない時間が一定程度あることを事務局が把握した場合、予約者の了承を得て、別の利用希望者に料金を徴収して使用させている。
 2006年度から指定管理業務を担っている市の第三セクター「テクノプラザ米沢」によると、なるべく多くの利用希望に応えるため、こうした運用を続けており、市教委も認めてきた。
 ただ、また貸しを了承した予約者には、他の利用者が料金を払っているとの説明を受けていないケースもある。50代の男性は「自分たちが使わない時間帯を無料で貸したと認識していた。料金を取っているなら、予約者の支払った料金をその分割り引くべきではないか」と指摘する。

<訴えを棚上げ>
 「テクノプラザ米沢」は1時間単位の使用時間区分を希望する利用者も相当数いるため、市教委に以前、条例改正の必要性を伝えていたが、「検討する」との回答があっただけで、実態的には棚上げの状態が続いてきたという。
 市教委社会教育・体育課の松元隆ホストタウン推進室長は「公共施設を無料で貸し出すのは不公平となるため料金を徴収している。決して二重取りではないが、10月の消費税増税に合わせ1時間単位の貸し出し方法に改める方向で検討に入る」と説明する。
 長時間単位の使用時間区分を問題視する声は市議会にもある。かつて短時間単位の運用に改めるべきだと指摘した男性市議は「30年も前の条例が時代に合っていない。利用者の利便性を考え、もっと早めに改正すべきだった。そうすれば二重取りなどせずに済んだはず」と話す。

[米沢市体育施設の設置及び管理に関する条例]1988年3月28日施行。第7条は「使用者はその権利を他人に譲渡し、又は転貸してはならない」と規定している。


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2019年02月18日月曜日


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