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<請戸の田植踊>故郷の伝統つなぐ 福島県内外に避難の子どもら集い奉納

伝統芸能「請戸の田植踊」を奉納する踊り子たち

 東日本大震災の津波で壊滅的被害に遭った福島県浪江町請戸地区の〓野(くさの)神社で17日、伝統行事の安波祭(あんばまつり)があった。東京電力福島第1原発事故に伴って県内外に避難した子どもらが集い、色鮮やかな衣装に身を包んで300年の歴史を持つ「請戸の田植踊」を舞って奉納した。
 津波で流失した本殿の仮の社の前で、東京都内や宮城県に住む6〜21歳の10人が、民謡と太鼓に乗って息の合った舞を披露。見守った元住民らから拍手が起こった。
 請戸から宮城県村田町に避難を続ける高校生の松本理奈さん(18)は「集まって練習する機会もそうないので緊張したが、あまり寒くなくて踊りやすかった。踊りのほかに歌もしっかり覚えて継いでいきたい」と話した。
 請戸芸能保存会副会長の佐々木繁子さん(68)は「ふるさとで踊ると思い入れも強く、気合が入るのだろう。120点の出来。最高でした」と目を細めた。
 町は2017年春に避難指示が一部で解除された。安波祭は昨年2月、現地で再開。震災前、田植踊は小学生が踊り継いでいた。

(注)〓は、くさかんむりに召


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2019年02月18日月曜日


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