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<大津いじめ訴訟>「司法前進」と評価 仙台の遺族

 2011年10月に大津市の市立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺したのはいじめが原因だとして、遺族が加害者側の元同級生3人と保護者に慰謝料など計約3850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大津地裁(西岡繁靖裁判長)は19日「いじめが自殺の原因になった」と認め、元同級生2人に請求のほぼ全額となる計約3750万円の支払いを命じた。
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 いじめと自殺の因果関係を認めた大津地裁判決について、いじめ被害を訴えた中学生3人が相次いで自ら命を絶った仙台市では、遺族から「司法の前進」と評価する声が上がった。
 「いじめを巡る訴訟は、これまで因果関係がなかなか認められず、原告の敗訴が多かった。従来の考え方を覆す判決だ」
 2014年9月に自殺した泉区館中1年の男子生徒=当時(12)=の父親は、今回の判決を歓迎した。
 市教委の第三者委員会は2次答申で、日常的ないじめが自殺につながったと結論付けたが、仙台簡裁の調停で加害者側全員がいじめを否定した。加害生徒8人らに約5500万円の損害賠償を求めて係争中だ。
 父親は「求めているのは謝罪。応じなければ裁判で訴えるしかない」と話す。大津の訴訟では審理の途中で元同級生が謝罪した。
 16年2月に自殺した同区南中山中2年の男子生徒=同(14)=の父親は「加害者側と被害者側の認識が異なる中、いじめと自殺の関連性を司法が認めたのは大きな一歩だ」と指摘する。
 加害生徒からは今なお、謝罪を受けていないという。「謝罪がなければ、いつまでたってもいじめは解決しない」と訴えた。


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2019年02月20日水曜日


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