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<参院選岩手>野党共闘 狂う歯車 3野党が新人擁立発表

横沢氏擁立を発表する共産、自由、社民の3党県組織幹部=18日夜
3党による候補擁立に異議を唱える国民民主党県連の階氏(中央)と黄川田氏(右)=19日

 共産、自由、社民の3党岩手県組織が18日夜、参院選岩手選挙区(改選数1)への新人の擁立を決めた。電光石火の擁立劇を演出したのは、小沢一郎自由党代表(衆院岩手3区)だった。蚊帳の外に置かれた国民民主党県連には不満が充満。盤石とみられてきた岩手の野党4党による共闘路線は、どこで歯車が狂ったのか。

<自前候補を打診>
 野党4党による統一候補の擁立作業は、国民民主党が最初に仕掛けた。昨年末には自前候補を3党に打診。しかし3党は「1党が先行すると亀裂が生じかねない」と具体的な候補の提案を拒み、話し合いは膠着(こうちゃく)が続いた。
 潮目が変わったのは、国民民主党と自由党のトップ協議で統一会派結成が決まった1月24日だった。将来的な合流も浮上。旧民主党の分裂にさかのぼって遺恨が残る両党県連には、にわかに主導権争いの気配がくすぶり始めた。
 自由党が仕掛ける。1日の4党県組織の会合で元パラリンピック選手横沢高徳氏(46)を統一候補に推薦。共産、社民両党本部への根回しも終わっていた。
 共産党県委員会は「全国的な相互協力を考えると、小沢代表のいる岩手は自由党の候補。小沢代表から志位(和夫)委員長が要請を受け、その了解の下に対応してきた」と内幕をさらす。

<第三の候補言及>
 「最初から結論ありきだ」と反発する国民民主党県連の階猛代表代行(衆院岩手1区)は、玉木雄一郎党代表を仲立ちに14日、確執を抱える小沢氏との会談に臨んだ。
 階氏は両党合流と統一候補選定は「リンクしない」と論陣を張り、4党が合意できる「第三の候補」として、引退した元衆院議員黄川田徹氏(65)=現国民民主党県連代表=の擁立にまで言及した。
 のるかそるかの「小沢・階会談」も周囲は「方向性が示されればベストだと思ったが示されなかった」(共産党)「手打ちとはならなかった」(社民党)と冷ややかに受け止めた。

<戦うべきは自民>
 参院は任期満了の7月28日まで既に半年を切っている。3党は国民民主党の合意を待たず、候補者発表に踏み切った。
 国民民主党県連の怒りは収まらない。19日の常任幹事会で階氏は「私たちの建設的な提案が一顧だにされないまま結論に至り、甚だ遺憾」と悔しさをにじませた。ただ「共闘を壊そうというつもりはない」(県連幹部)。
 自由党県連の関根敏伸幹事長は「戦うべきは自民党。国民民主党も全く同じ認識を持っている。今後理解をいただき、枠組みの中に入ってもらえると信じている」。国民民主党県連に共闘態勢の維持を呼び掛けた。


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2019年02月20日水曜日


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