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イオン、浪江出店で覚書 今夏開業 町協力、帰還促進へ

イオンが今夏出店する旧衣料品店

 福島県浪江町とイオンリテールは19日、商業施設整備に関する覚書を町役場で交わした。イオン側は役場近くに直営の「イオン浪江店」(仮称)を7月までにオープンさせる予定。町は貸し出す建物の家賃減免などで協力する方針で、町議会3月定例会に提出する新年度一般会計当初予算案に関連経費を盛り込む。
 東京電力福島第1原発事故に伴う同町の避難指示が一部で解除された2017年春以降、初のスーパー進出で、住民帰還の促進を担う。
 浪江店は役場正門前の旧衣料品店を改装。鉄骨平屋、店舗面積約1000平方メートルで、生鮮食品などを販売する。イオンで扱う全商品の注文を受け付ける。1日数百人の利用を見込む。
 町は土地建物を借りて転貸する。家賃減免のほか改修費や備品購入費の一部を補助する。
 吉田数博町長は「これまで各社に出店を求めたが、人口の少なさなどから断られてきた。(今回の出店は)帰還者や帰還を考えている町民の安心につながる」と期待した。
 イオンリテール東北カンパニー(仙台市)の辻雅信支社長は「小さい店舗ながら何倍もの価値を提供したい。(一時全町避難した)広野町での開店経験を運営に生かす。地場産品も扱いたい」と語った。
 町の居住者は1月末現在896人。東日本大震災前は2万1400人だった。


2019年02月20日水曜日


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