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<Eパーソン>ワイヤードビーンズ・三輪寛社長/東北の人材積極採用

[みわ・ひろし]東北工大卒。1990年テクノダイヤ(現日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ)入社。98年日本総合システム仙台支社統括責任者。09年ワイヤードビーンズを設立し、社長。50歳。仙台市出身。

 国際的なブランドの電子商取引(EC)サイトを構築するIT企業ワイヤードビーンズ(仙台市)が業績を伸ばしている。東北出身のUターン人材を積極的に採用し2年以内に社員数を倍増させる計画があり、近い将来の株式上場に向けた準備も進める。三輪寛社長に戦略を聞いた。(聞き手は報道部・保科暁史)

 −ECサイト開発のIT事業が好調だ。
 「米大手『セールスフォース』の製品を使った開発数では国内トップで、アジアでも3位に入る。顧客は資生堂グループなど世界展開するブランドで、アジア向けの開発を担う。ECサイトは言語や決済システムが国ごとに異なるため現地のIT会社を使うのが一般的だが、1社で何カ国にも対応できるのが当社の強みだ」

 −グラスやカップなどのものづくり事業も好調だ。
 「ガラスや陶器の窯元と協力して商品を作り、自社サイトや百貨店などで販売する。目指したのは『職人の復興』。メーカーの下請けとして使われることが多くなった職人の技術を生かし、現代的なデザインにすることでギフト需要を開拓した。2016年には国際的に権威の高い『ジャーマンデザイン賞』を受けた」

 −創業のきっかけは。
 「30歳の時に仙台にUターンしたいと考えたが、働きたい企業がなかった。東京の企業の仙台支社で責任者を務めたが、業績を伸ばしたところ本社に戻るよう言われた。仙台本社の企業でなければUターンにならないと気づき、起業を決意した」
 「当時はITがマネーゲームに使われることが多かった。ITを社会的に正しく活用したいと思い、ITで職人のための流通網を作ろうと考えた」

 −Uターン人材を多く採用する理由は。
 「社員43人のうち8割以上がUターン。グローバルで成功するには、その地域での採用力が重要だ。イケアやマイクロソフト、フェイスブックなどは本社がある地域の学生に人気の企業でもある。東北の人材を独占的に確保できれば、東京よりも仙台に本社を構えた方が有利だ」

 −今後の計画は。
 「社員は2年以内に100人以上に増やしたい。東北には東北大や宮城大、会津大などの優秀なIT人材が多い。まだ新卒を採用していないが、いずれ大学と連携して採用する」
 「今期の売り上げは前年の1.5倍、5億円で予算を組んでいる。来期は10億円まで伸ばしたい。上場に向け準備も始めている」


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2019年02月21日木曜日


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