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<仙台市役所建て替え・論点>(2)配置/1棟で整備 周辺に余裕

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市役所本庁舎の建て替えに向けた基本計画検討委員会は5日の第3回会合で、新庁舎を1棟で整備する方針を決めた。建設や維持管理のコストと、周辺空間の有効利用の点で、2棟より優位と判断した。
 1棟では、工事が順調に進んだ場合、新庁舎は2027年度の利用開始、28年度の工事完了を見込む。

<コスト抑制長所>
 長所はコスト面。初期投資、維持管理を共に抑えられる。工期も2棟より短く済む。外壁面積が相対的に小さいため、太陽光や外気の影響が少なく、空調の費用を抑制できる。
 庁舎周辺の空間に余裕が生まれ、隣接する勾当台公園市民広場と面的に連続する利点もある。大規模イベントの開催スペースを広く確保できるほか、災害時の対応にも活用できる。
 高さの想定は55〜80メートル(13〜19階)。市民広場に圧迫感を与えたり、庁舎内の上下移動が不便になったりすることが懸念され、配慮が必要になる。
 2棟では、庁舎の高さを抑えられ、周辺への圧迫感を軽減できるメリットがあった。検討委では、部署の配置次第で機能分散化を図れるメリットが挙げられた。ただ、両棟の行き来は、利用者と職員にとって負担になるとの指摘もあった。

<正面の向き焦点>
 市役所の「顔」となる本庁舎の正面玄関を、どこに向けるのかも焦点になる。
 棟数を問わず、正面を現在と同じ南側に据えるべきだとの意見が根強くある。初代、2代目の本庁舎も正面は南側を向いていた。一番町の商店街を歩く市民にとって、本庁舎の正面上部に見える電光時計は市役所の象徴になっている。
 検討委では、メンバーが「商店街からの見え方を踏まえ、市役所を身近に感じられるようにしてほしい」と工夫を求めた。


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2019年02月22日金曜日


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