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<泉の一葉マツ>次の400年も見守って 被災し枯死懸念のクロマツ、後継苗木を植樹

苗木に土をかける地元関係者。後方が「泉の一葉マツ」
津波被害を受けて枯死が心配される「泉の一葉マツ」。高さ8メートル、枝張り14メートルある

 福島県南相馬市の福島県指定天然記念物「泉の一葉マツ」の後継苗木の植樹式が21日、同市原町区泉の現地であった。東日本大震災の津波に見舞われたこともあって枯死が懸念されており、地元住民らは「後継樹が復興を見守ってほしい」と願った。
 一葉マツは樹齢400年のクロマツ。通常のクロマツの針葉が2本一対なのに対し、1本だけの葉が交じる。地元では伝説から「弁慶の腰掛けマツ」として親しまれてきた。震災で高さ約2メートルの津波に遭った上、松くい虫被害もあり、樹勢が急速に衰えている。
 市は陸前高田市の「奇跡の一本松」で増殖実績がある住友林業(東京)に協力を依頼。2013年暮れから育成に取り組んだ。松くい虫被害のないわずかな種子を採取。15年に発芽させたところ、7本のうち4本に一葉の特徴が出た。
 式では約70センチの苗木2本を、親木から50メートルほど離れた市有地に地元関係者らが植えた。泉行政区長の佐藤俊正さん(68)は「多くの市民を癒やすように、次の400年を背負って大きく育ってほしい」と話した。


2019年02月22日金曜日


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