宮城のニュース

震災集団移転団地「あゆみ野」全域に町内会 石巻新蛇田南地区、年度内に発足

 宮城県石巻市新蛇田南地区に整備された東日本大震災の集団移転団地「あゆみ野」の全域で、本年度内に町内会が発足する見通しになった。市が復興土地区画整理事業で整備した新市街地全6地区で自治組織が設立されることになり、計7000人超のコミュニティー構築が本格化する。

 あゆみ野は同事業で誕生した新蛇田南、新蛇田南第2の両地区からなる。41.1ヘクタールで、宅地と災害公営住宅を合わせ765戸、人口1990人となる計画。1月末現在、774世帯1757人が居住する。
 いずれも仮称で、エリア北西側の「あゆみの町内会」が24日、南側の「あゆみ野駅前町内会」が3月3日、東側の「あゆみ野中央町内会」が同24日に、それぞれ設立総会を開く。
 市は2017年7月、あゆみ野の居住者らを対象に、町内会設立に向けた説明会を開催。検討会議や住民アンケートなどを経て、町内会の区割りを決めた。昨年10〜12月、有志による設立準備会をそれぞれつくり、検討を進めてきた。
 あゆみの町内会設立準備会の神山庄一代表(65)は「やっと設立にこぎつけた。復興で集った新しい町なので、防災の視点を活動に取り入れながら安心で明るく楽しい町づくりをしていきたい」と意欲を語る。
 区画整理事業で誕生した新市街地は、あゆみ野の2地区のほか、被災地最大の新蛇田地区「のぞみ野」(計画人口3300人)、あけぼの北地区「あけぼの北」(530人)、新渡波、新渡波西の両地区「さくら町」(計1300人)で、町内会の設立・編入が完了した。
 のぞみ野では、災害公営住宅3棟が単独の町内会を設けるか、既存組織に合流するかを検討している。
 市地域協働課の佐藤由美課長は「町内会設立がゴールではない。被災者が住んで良かったと思える町内会になってほしい。今後も地域の課題を一緒に考え、支援していきたい」と話す。


2019年02月23日土曜日


先頭に戻る