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家政学、建築に生かして 宮城学院女子大でシンポ、暮らしの視点から快適空間に

女子大で建築を学ぶことの意義や卒業後のキャリアについて意見を出し合ったパネル討論

 建築家を養成する生活文化デザイン学科がある宮城学院女子大は「女子大で学ぶ建築」と題したシンポジウムを仙台市で開いた。学生や市民ら約180人が、文系分野から建築やインテリアを学ぶことの意義について考えを深めた。
 工学分野を中心に発展した日本の建築教育に、家政学系からアプローチする魅力を探ろうと初めて企画。青葉区のせんだいメディアテークで1日にあり、小学校など公共施設の設計で知られる建築家で法政大教授の赤松佳珠子氏(50)が基調講演した。
 日本女子大家政学部住居学科の卒業生である赤松氏は20世紀の学校建築を「子どもが多く学校が不足していたため、片廊下に教室が並び南側にグラウンドがある標準設計の建物が全国で推進された」と説明。
 「北海道と九州、山の上と街なかでは、周辺環境が異なる」と指摘し「21世紀は、その場所ならではの日当たりや風の流れなどを丁寧に反映させた親自然的な建物を生み出せるようになった」と述べた。
 建築教育と卒業後のキャリアを主題に、赤松氏ら女性の専門家4人によるパネル討論もあった。設計する際に最も大切な点について、赤松氏は「まずその土地へ行き、風土や景観を体験すること」と強調。「柔軟性があり、出掛けることに積極的な女性に向いている職種ではないか」と会場に問い掛けた。
 宮城学院女子大の厳爽(ヤンシュアン)教授(建築計画学)は「家政学からの学びで重要になるのは、人の暮らしに視点を置いて快適な空間を考えていくことだ」と語った。
 宮城学院女子大は2000年度、2級建築士の受験資格が得られる生活文化学科を開設。09年度に1級建築士も目指せる生活文化デザイン学科となった。


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2019年02月23日土曜日


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