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<杜の都のチャレン人>楽しく続ける場大切 女子サッカー普及に奮闘する元なでしこリーグ選手

「できないことができるようになった時の子どもたちの顔が好き」と話す中田さん(左)=仙台市太白区のゼビオスポーツパークあすと長町

◎元なでしこリーグ選手 中田麻衣子さん(35)

 「サッカーがスポーツを好きになる入り口になるとうれしい」。大好きなフットボールの魅力を多くの人に知ってもらう事業「ソルファクション」を2017年7月にスタートさせた。
 サッカーの動きを取り入れたエクササイズや女子小学生向けサッカースクール、女子中学生の大会などを手掛ける。「生涯スポーツとしてサッカーに親しんでほしい」「女子小中学生のサッカー環境を整えたい」と目標は数多い。
 高校の女子サッカー部、なでしこリーグなどで約15年間、選手として活躍した。現役引退後、東日本大震災で傷ついた故郷に「サッカーで恩返しがしたい」という思いで仙台へ戻った。
 「体を動かすのが好き。ずっとスポーツに関わっていきたい」。意気込みはあったが、帰郷した当初は、自分の経験を生かす方策が見つからず途方に暮れたという。
 日本フットサルリーグ、ヴォスクオーレ仙台の広報として各地の学校を回り、サッカー少女たちに出会ったのはそんな頃だった。女子のみのサッカークラブは少ない。中学の部活動では、多くの場合、男子に交じってプレーしなければならない。「彼女たちが楽しくサッカーを続けられるようにしたい」と、徐々に目標が明確になっていった。
 1月に仙台市で開いた女子小中学生向けフットサルイベントには約100人が集まった。「女の子ばかりでやれて楽しかった」と喜ぶ少女たちに背中を押され、「集まる機会が増えれば交流の場になる。先を見据えられ、サッカーも楽しめるはず」と声を弾ませる。
 女子サッカー選手のセカンドキャリア作りも目標の一つ。「引退後、地域に恩返ししたいと考えるアスリートは多い。スタッフとして招くなど、応援したい」。そのためにはまず事業を波に乗せないと。企画から現場まで一人でこなし、大車輪の奮闘が続く。(也)

[なかだ・まいこ]1983年仙台市生まれ。常盤木学園高から2002年、サッカー女子の岡山湯郷に入団。愛媛女子短大健康スポーツ学科で学び、14年現役引退。15年9月〜17年4月、ヴォスクオーレ仙台広報。泉区在住。ソルファクションの連絡先は050(5242)5011。


2019年02月23日土曜日


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