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<山田町NPO損賠訴訟>町の管理責任問う声も

 東日本大震災の復興予算を私的に流用したとしてNPO法人「大雪りばぁねっと。」の元代表に22日、岩手県山田町への賠償を命じる判断が示された。ただ賠償額は請求の一部にとどまったことから、町の管理責任を問う声も上がった。
 賠償を命じられた岡田栄悟受刑者は現在、業務上横領罪などで服役中。返済能力はほとんどないとみられる。
 山田町の自営業大手恵美子さん(55)は「震災発生直後の大変な時期に被災地に来て、町民が大変な思いをしているとの自覚はあったはず。時間がかかっても返済してほしい」と話す。
 復興を食い物にした事件は、被災地支援を続ける他団体の活動にも少なからず影響を与えた。岩手県NPO活動交流センター(盛岡市)の岩見信吾副センター長は「寄付が減った団体もあった」と振り返る。
 町内で大雪と取引のあった文具店経営松本龍児さん(67)は「好き勝手にさせてしまった町にも道義的責任はある」。町が返還を求めた6億7000万円という被害額に、改めてため息を漏らした。


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2019年02月23日土曜日


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