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<宅配ロッカー>東北の商業施設や駅で設置進む 非対面ニーズに対応、業界の負担軽減にも一役

再配達の受け取りなどで利用されているロッカー=仙台市宮城野区のみやぎ生協幸町店
仙台市若林区のイオンスタイル仙台卸町に設置された宅配ロッカー「はこぽす」

 東北の商業施設や駅で宅配便専用のロッカーの設置が進んでいる。再配達になった荷物を買い物や通勤のついでに受け取ることができ、業者と対面しない宅配を望む顧客のニーズも満たす。インターネット通販の普及などで荷物量が増え、労働環境が厳しい業界の負担軽減にも役立っている。
 みやぎ生協(仙台市)は2018年8月、幸町店と鶴ケ谷店(ともに宮城野区)、桜ケ丘店(青葉区)の屋外に宅配ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」を設置。大、中、小3種類のボックスを備え、24時間利用できる。
 宅配大手ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」への登録が必要。ネット通販で購入した商品などの受取先指定時に希望のロッカーを選ぶ。プドーステーションでは、パスワードを入力してロッカーの荷物を受け取る。
 コープ東北サンネット事業連合(仙台市)の担当者は「3店はヤマト運輸の配達時の自宅不在率が高い地域にあり、再配達の受け取りなどでコンスタントに利用されている」と話す。現在はヤマト運輸のほか佐川急便の再配達の受け取りなどもできる。
 プドーステーションは17年8月、東北で初めてJR仙台駅構内に設置された。その後、仙台市地下鉄南北線長町南駅にも広がっている。
 運用するパックシティ・ジャパン(東京)の担当者は「夕方から夜の利用が多い傾向があり、若い世代を中心に非対面方式を望む人が増えている」と話す。
 関係者によると、「すっぴんでは荷物を受け取れない」などの理由で、荷物を玄関先などに置く「置き配」を求める女性は少なくないという。ニーズは多様化し、家族にサプライズの贈り物をするため、自宅外で受け取りたいといった要請もある。
 日本郵便東北支社も宅配ロッカー「はこぽす」の導入を進めている。「ゆうパック」で再配達となった荷物を受け取ったり、一部の中古物品販売業者に着払いで発送したりできる。郡山市の郵便局4カ所のほか、イオンスタイル仙台卸町(若林区)にも設置した。山形市では今月末までの実証実験として一部のスーパーや大学などに置いた。
 ネット通販やスマートフォンのアプリを使った個人間取引の拡大に伴い、17年度の宅配便取り扱いは全国で42億個を超え、過去最高を記録した。一方、宅配各社は業務の過酷さから深刻な人手不足となっている。
 ヤマト運輸の担当者は「ロッカーの利用が増えればドライバーの作業効率が向上し、現場の負担軽減につながる」と期待する。


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2019年02月23日土曜日


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