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「将棋のまち」天童、プロ棋士へ有望児童を育成 元プロが指導

子どもたちが腕を磨く少年少女将棋教室=天童市将棋交流室

 将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市は新年度、有望な小学生を選抜し、プロ棋士への育成を目指す事業を始める。市内では近年、将棋をテーマにした漫画や若手プロ棋士の活躍などで将棋を習う子どもが急増している。市は「プロ棋士輩出は将棋のまち天童の念願だった。この機を逃さずに実現したい」と意気込む。

 市によると、日本将棋連盟天童支部が運営する「少年少女将棋教室」の生徒から有望な小学生を選抜。プロ棋士への登竜門の「奨励会」に入会できるレベルを目標に、月4回のペースで県外の元プロ棋士による指導を受けさせる。
 市は、新年度一般会計予算案に指導者への謝礼など76万円を計上。今後、育成対象者が奨励会に入会した場合、市が諸経費を支援できるかどうかも検討するという。
 少年少女将棋教室は5〜18歳が対象。JR天童駅1階の「市将棋交流室」で毎週水・土曜日に開かれている。昨年の生徒数は約160人で、4年前の70人から2倍以上に増えた。
 背景には、少年棋士が主人公の漫画「3月のライオン」のヒットや最年少プロ藤井聡太七段(16)の活躍に加え、市や地元商工会議所などが将棋をテーマにまちづくり事業を展開してきた影響があるという。
 山形県内からはこれまでに3人のプロ棋士が誕生しているが、出身地はそれぞれ山形市、鶴岡市、西川町で、天童市の出身者はいなかった。市の担当者は「指し手の増加とともに有望な子も出てきている。実力に磨きをかけ、天童からプロ棋士が誕生するといい」と話す。


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2019年02月24日日曜日


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