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8年目の念願 福島海保が南相馬・萱浜地区で初の海中捜索

海中捜索の様子を見守る遺族

 東日本大震災から8年になるのを前に福島海上保安部は23日、福島県南相馬市原町区萱浜地区の沖合で宮城海上保安部と協力し、行方不明者の海中捜索を行った。遺族らが「手掛かり一つでも見つかってほしい」と見守った。
 遺族らの嘆願書を受けて同区域初の海中捜索となった。宮城海保の巡視船「くりこま」の警備救難艇に乗った潜水士や乗組員12人が午前10時から、沖合約350メートルで実施。半径20メートル内に並んで深さ約7メートルまで潜った。
 海底付近のうねりが強く視界30センチの悪条件。震災がれきを見つけて約1時間続けたが、大きな手掛かりは得られなかった。
 遺族16人が防波堤から双眼鏡で見守った。当時4歳の男孫が不明の原町区雫地区の女性(64)は「生きていれば中学生になる。いっときも顔を忘れることはない。きょうも『いつ帰ってくるの?』と写真に手を合わせてきた」と話した。
 福島海保の大向克弘次長は「何とか手掛かりを見つけたいと思ったが、厳しい状況だった。ご家族の意向があれば、また捜索を検討したい」と語った。
 24日は同市小高区の角部内地区の沖合でも行う。


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2019年02月24日日曜日


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