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ICT広がる教育現場 写真や動画で授業分かりやすく 全宮城県立校に教師用端末配備へ

ICT機器を活用した英語の授業。生徒らは英文が投映された黒板に集中した

 宮城県立学校でICT(情報通信技術)を採り入れた授業が広がっている。写真や動画を使い、視覚的に理解しやすい授業を展開。スライドの使用で教師の板書時間が短縮されれば、きめ細かい指導や生徒の学びの時間確保も期待できる。導入校の生徒には「分かりやすい」と好評だ。

 古川黎明高の1年生7クラスで4日、ICTを活用した公開授業があった。英語の授業では教師が英文をプロジェクターで黒板に投映し、音読や会話、英文解釈などをテンポ良く進めた。化学では実験手順を動画で説明。美術では墨絵の技法を実演する教師の手元を拡大してホワイトボードに映し出した。
 同校では昨年11月から、併設する中学校を含め計42教室に教師用のタブレット端末やプロジェクター、映写兼用黒板などICT関連機器を配備。各教科の教師が工夫しながら授業で活用している。
 1月中旬、1年生約240人を対象にICTを活用した授業についてアンケートをしたところ、「分かりやすい」との回答が73%に上った。74%が「これからも続けてほしい」と答えた。
 1年の小山瑠夏(るか)さん(16)は「先生が用意した内容が黒板に映し出され、板書より効率がいい。動画で見た方が分かりやすい」と歓迎する。
 県教委の計画では2018年度からの4年間で、全県立学校約100校に教師用タブレット端末や液晶プロジェクターなどを配備する。初年度は84校にプロジェクター約680台、タブレット端末約950台を導入し、19年度は生徒用タブレット端末の配備にも着手する方針だ。
 県立高4校を対象にした県教委の15〜16年度調査によると、数学の定期試験や英語の模試などでICTを活用したクラスの平均点が、活用しないクラスより高い傾向が見られた。県教委教育企画室は「全ての教科でICTを活用した授業を展開し、生徒の学力向上につなげたい」と説明する。


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2019年02月25日月曜日


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