宮城のニュース

震災伝承の意義考える 語り部ら意見交換 宮城・南三陸

震災を語る意義を考えたパネル討論

 東日本大震災を語り継ぐ意義や方策を考える「東北被災地語り部フォーラム」が24日、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋であった。震災から8年になるのを前にホテルが主催し、全国から約400人が参加した。
 パネル討論は東日本大震災、阪神大震災の被災地の語り部らが登壇。南三陸町で活動する復興みなさん会の後藤一磨代表は「震災から得た学びや気付きを受け止めることが備えとして重要だ」と強調した。
 教育旅行向けに「震災学習列車」を運行する三陸鉄道(宮古市)の二橋守旅客営業課長は「防災に役立ててもらうだけでなく、子どもたちに震災のことを多くの人に伝えてほしいと話している」と述べた。
 阪神大震災で消防士として救助活動に当たり、神戸市の人と防災未来センターで語り部を務める野村勝さんは「自然災害と向き合う文化を根付かせなければならない」と指摘。宮城教育大の山内明美准教授は「風化が進む中、風当たりは強くなるが語り継ぐ必要がある」と語った。
 震災遺構の保存や役割を考える分科会もあった。阪神大震災の記憶を伝える北淡震災記念公園(兵庫県淡路市)前総支配人の宮本肇さんは「開館から20年が過ぎ、施設を運営する財源の問題が出ている」と報告した。
 分科会のコーディネーターを務めた気仙沼市のリアスアーク美術館の山内宏泰副館長は「遺構に多様な機能を持たせるのではなく、祈りの場、防災学習、観光などの役割に分けて考えるべきだ」と話した。


2019年02月25日月曜日


先頭に戻る