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<ほっとタイム>「昭和の名残」閉店へ 仙台の民家ラーメン屋

店主の半沢さん(左)と勝子さん。9畳の店内で客をもてなしてきた

 宮城県庁や県警本部、国の出先機関が立ち並ぶ仙台市青葉区本町3丁目の官庁街に、レトロ感漂う一角がある。看板ものれんもない民家のラーメン屋「花月食堂」。9畳和室に座卓3台の店内は、昼時ともなると肩を寄せ合い、麺をすする公務員らで混み合う。
 1960年創業の人気店は4月末、平成の終わりとともに59年の歴史に幕を閉じる。
 長らく切り盛りしてきたのは2代目の店主半沢進さん(75)と妻勝子さん(75)。勝子さんは東日本大震災後に左膝を痛め、以前のような仕事ができなくなった。それでも何とかやってきたが、半沢さんは「ここまで頑張ってもらった。互いの年齢もある」と店を畳むことにした。
 看板メニューは野菜たっぷりのタンメン。健康を気遣う中高年男性らに人気だった。
 「良いお客さまばかりに恵まれた」と勝子さん。常連客にはそれとなく閉店を話した。それが伝わったのか、今また一つ消えようとしている昭和の名残を惜しむ人々が訪れる。(報道部・山口達也)


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2019年02月27日水曜日


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