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<東日本大震災>大槌町長、職員の死亡状況調査延期を表明 遺族は猛反発

 東日本大震災の津波で職員多数が犠牲になった岩手県大槌町の平野公三町長は26日、先に表明していた職員個々の死亡状況調査の延期を明らかにした。調査は全ての職員遺族宅を訪ねて謝罪した後で実施するとしたが、面会した職員遺族は失望をあらわにした。
 平野町長は、職員遺族から「心静かに供養したい。静観を望む」との手紙が届いたと説明。「改めてデリケートな問題と認識した。遺族の思いを聞いて今後の在り方を検討したい」としており「決して調査しないわけではない」と述べた。
 平野町長が調査延期の論拠とした手紙には、3月11日に旧役場庁舎跡地で行う犠牲職員追悼式への参列と町長の訪問を拒否する文言はあったが、調査の是非には触れていなかった。
 長女を亡くした遺族は「旧庁舎を残してほしいと要望しても、町長は『公約だ』と言って解体した。調査実施を約束しておいて破るのは一貫性がないし、無責任だ」と批判した。
 夫が犠牲になった遺族は「肉親の最期を知りたいだけなのに、どうしてこうも時間がかかるのか。納得がいかない。もう来ません」と吐き捨てるように言って退席した。


2019年02月27日水曜日


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