福島のニュース

<小高病院>病床案への意見割れる 南相馬市説明会「財源不安」「必要」

 福島県南相馬市は26日、小高区の市立小高病院の病床再編計画に関する市民説明会を地元で開いた。段階的に19床の有床診療所として入院機能を再開させる素案について、財源など運営を不安視する声と、東京電力福島第1原発事故に伴う避難先から帰還した住民のためにも病床整備が必要とする意見の双方が上がった。
 小高区の浮舟文化会館であった説明会には約100人が参加。門馬和夫市長は「市立病院改革プラン策定委員会による素案はいい方向でまとまった。意見を聞いて市として正式決定したい」とあいさつした。
 素案では、小高病院は当面、原町区の市立総合病院のサテライト診療所として外来を継続。医師確保などの条件をクリアした上で有床診療所とする。東日本大震災で被災した旧本院などは新年度にも取り壊す。
 市側の説明に、住民からは「病床ができると思い避難先から帰還した」「赤字拡大による将来負担が心配」「現実的には救急体制の確立が先」との意見や質問が出された。門馬市長は「たとえ赤字でも市民に必要な支出と理解が得られるかどうかだ」などと答えた。
 再編計画には、小高病院でただ1人の常勤医が反対して辞職届を出している。門馬市長は取材に「市民も悩んでいると意見から感じた。医療人材確保や財源も重要。常勤医の慰留にも努める」と話した。
 市は27日、原町区で同様の説明会を開く。


2019年02月27日水曜日


先頭に戻る