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<仙台市役所建て替え・論点>(8完)議論/市民の意見 計画に反映

仙台市役所本庁舎建て替えを巡る幅広い論点を話し合ったラウンドテーブル=2018年11月

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市青葉区のせんだいメディアテークで昨年11月と今年1月、市役所本庁舎の建て替えを語り合う大規模なイベントがあった。
 市と県建築士会など3団体が開いた「仙台ラウンドテーブル」。建築やまちづくりの専門家、大学教授ら延べ約130人が参加し、傍聴の市民を巻き込み、グループ討議した。

<2日で計11時間>
 「開かれた市役所とは市民が土足で入れる空間だ」「新庁舎建設を契機にエリア全体の価値を上げたい」
 白熱した議論は2日間で計11時間に及び、建て替えを巡る多様な視点、課題、アイデアが提起された。
 市本庁舎建替準備室の菅原大助室長は「参加者の間で一定の共通理解が生まれた」と成果を強調する。市は新年度、3回目のラウンドテーブルを予定する。
 新本庁舎の検討は、有識者14人の委員会が急ピッチで進める。市は10月までに中間案を公表し、意見公募を経て、年内に最終案を固めるスケジュールを描く。

<序盤から声募る>
 ただ、論点は幅広く「14人だけで考えるのは無理」(菅原室長)。検討委の議論を補完するため、一般的な行政計画の検討プロセスを脱し、序盤から積極的に市民の意見を募る。
 ラウンドテーブルのほか、昨年3月にはワークショップを開催した。市民2000人や団体などへのアンケートも実施し、6月の基本構想中間案に関する説明会で市民の声を集めた。
 懸念されるのは、せっかくの意見や提案が言いっ放しで終わることだ。第1回ラウンドテーブルの議事要旨はA4判の用紙37枚にまとめられた。昨年末の検討委の初会合で委員に配られ話題に上ったが、内容を吟味する場面はなかった。
 菅原室長は「一つ一つの意見をじっくり検討する時間的余裕はないが、最終的に計画にどう反映したのかは明らかにしたい」と話し、市民と一緒に作り上げるプロセスを強く意識する。


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2019年02月28日木曜日


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