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<大崎・試験焼却>セシウム漏れ指摘 仮処分申請住民調査、地裁に提出

 宮城県大崎市岩出山のごみ焼却施設で行われている東京電力福島第1原発事故で生じた汚染廃棄物の試験焼却の中止を求めた仮処分の申し立てで、申し立てた住民側は27日までに、施設から放射性セシウムが漏出していたとする独自調査の結果を仙台地裁に提出した。
 調査は試験焼却を開始した昨年10月15日から今年1月6日まで、施設から半径5キロの9カ所で行った。微少ばいじんを吸着する麻布を屋外に置き、セシウム137の吸着量を計測した。
 結果は、布1平方メートル1時間当たりの濃度は0.02〜0.28ミリベクレル(1カ所は検出限界値以下)と差があり、施設の東南東側で高い傾向にあった。
 分析したNPO法人市民放射能監視センターちくりん舎(東京)は「セシウム濃度は東南東2キロほどが高く、風向と煙突効果によるとみられる。一般ごみの焼却時を含め、日常的にセシウムを含むばいじんが放出されていると考えられる」との見解を示している。
 施設を運営する大崎地域広域行政事務組合は、昨年10〜12月に観測した煙突の排ガスのセシウム137の濃度が検出下限値(1立方メートル当たり0.12〜0.17ベクレル)以下だったことなどから「セシウムは漏れていない」としている。
 仮処分申し立ての審尋は仙台地裁で継続中。3月19日の施設の現地調査後に判断が出る見通し。


2019年02月28日木曜日


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