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<日本製紙>秋田のバイオマス計画撤回 燃料費など高騰

 日本製紙は27日、秋田工場(秋田市)で計画していたバイオマス発電事業を撤回したことを明らかにした。バイオマス発電への参入が相次ぎ、海外から調達する燃料の木質ペレットや建設費の高騰で採算の見通しが立たなくなったため。各地のバイオマス発電計画にも影響する可能性がある。
 日本製紙の計画では、秋田工場の敷地に石炭と木質ペレットをまぜた燃料を使うバイオマス発電所(出力11.2万キロワット)を2021年度に稼働する予定だった。燃料の全てを木質ペレットにすることも検討していた。建設費は近年のコスト高騰の影響も加わり、約500億円と想定していた。馬城文雄社長は撤回の理由について「今の建設費やバイオマス燃料の購入費を考えると収益的に厳しい」と説明した。
 一方、北海道工場勇払事業所(北海道苫小牧市)と岩国工場(山口県岩国市)のバイオマス発電所の計画は予定通りに進める。いずれも燃料に使う木材チップの調達先が紙の原料用チップと重なるため、安定的な調達ができ、費用を抑えられることが理由だという。
 関西電力も今月、酒田市で建設を検討していたバイオマス発電所に関し、十分な事業性が見込めないため断念する方針を発表している。


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2019年02月28日木曜日


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