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<18年産米食味>東北「特A」大幅増 宮城ササが23年ぶり、岩手は2銘柄で奪還

2年連続で特A獲得銘柄数が日本一となり、喜ぶ福島県の職員ら

 日本穀物検定協会が27日に発表した2018年産米の食味ランキングで、東北は「特A」銘柄を大幅に増やし、躍進した。宮城はササニシキが95年産以来、23年ぶりに返り咲き、17年産で特Aがゼロとなった岩手は2銘柄で奪還した。ブランド米の産地間競争が激しさを増す中、米どころの存在感を示した。
 ササニシキ発祥の地、大崎市で同系統2品種を手掛ける農家でつくるブランド米研究会会長の加藤邦則さん(69)は「コシヒカリ系の人気が頭打ちのようになっている中、特A獲得はチャンスだ」と意気込んだ。
 同市ではササニシキと「ささ結(むすび)」の2銘柄で競う食味コンクール「ささ王決定戦」を開催している。和食に合う食味には需要もあり、ササニシキ系の復権に弾みがつくと期待が高まる。
 岩手はブランド米「銀河のしずく」と17年産で評価を落とした県南産ひとめぼれが特A評価。一方、最高級品種「金色の風」は参考品種ながら、17年産のAからさらに評価を下げ、明暗が分かれた。
 金色の風は産地での栽培指導会、首都圏取扱店での聞き取りなど取り組みを強化してきただけに関係者は戸惑いを隠せない。岩手県の小原繁県産米戦略監は「消費者や取扱店の評価も高まっていたので驚いている。要因を分析したい」と話した。
 山形は18年産で本格デビューした「雪若丸」が特Aを獲得。吉村美栄子知事は「販売も好調で、今後もブランド化に向けて力を注ぐ」とコメントした。
 主力品種「はえぬき」は3年連続で特Aに届かなかった。山形県県産米ブランド推進課の担当者は「販売現場の評判は良く、今年こそはとの思いがあった」と悔しがった。
 山形と同様、全国最多タイの4銘柄が特Aの福島。県は18年度、白河市や南相馬市など10地区で「オール“特A”獲得推進事業」を実施。小型無人機ドローンで生育状況を調べ、効果的な追肥を施すなどして食味アップを目指した。
 福島県水田畑作課の大波恒昭課長は「事業の成果と農家の頑張りが融合した。19年産は県産6銘柄全てで特Aを目指す」と強調した。
 秋田は県南産ゆめおばこが初の特A。全農秋田県本部は「品質向上のため技術指導に力を入れてきた成果だろう。農家の生産意欲も高まるのでは」と喜んだ。
 「青天の霹靂(へきれき)」が5年連続の特A評価となった青森県の三村申吾知事は取材に「天候で苦労もあったが生産者が頑張ってくれた」と労をねぎらった。


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2019年02月28日木曜日


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