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<18年産米食味>宮城ササ、23年ぶりの「特A」発祥の地大崎地方沸く「追い風生かそう」

売り場に並ぶササニシキ。特Aへの返り咲きで注目度が高まっている=大崎市内

 日本穀物検定協会が発表した2018年産米の食味ランキングで、宮城産ササニシキが23年ぶりに「特A」銘柄に返り咲いた。発祥の地、大崎地方では「追い風を生かそう」と関係者が勢いづいている。

 すしをはじめ和食に合うあっさりとした食味が特徴のササ系の復権をかけ、大崎市はササニシキとササ系のブランド米「ささ結(むすび)」の2銘柄で競う食味コンクール「ささ王決定戦」を、古川農協(同市)などと共に開催してきた。
 安部祐輝農林振興課長は「もっちりとしたコシヒカリ系だけでなく、ササ系に関心を持ってもらえるチャンス。ササ系の消費拡大につなげたい」と意気込む。
 昨年11月のささ王決定戦で、最優秀の2代目ささ王に輝いた同市古川の坂井美津男さん(68)も食味の良さから、ササニシキとささ結の両方を生産している。坂井さんは「これを契機に、ササ系の販売が伸びていってほしい」と願う。
 1993年の平成の大凶作以降、ササニシキの作付けは急減した。古川農協管内でも、ささ結と合わせたササ系の出荷比率は6%ほどで、ひとめぼれの15分の1ほどにとどまる。
 人気は根強く、首都圏、関西圏からの引き合いに応えられない状況が続き、古川農協は60キロ当たり500円のササニシキの出荷奨励金制度を設けている。佐々木稔組合長は「知名度が上がる特A効果は、起爆剤になるはずだ。農家の生産意欲が高まるきっかけになってほしい」と期待する。
 冷静さを求める声もある。県古川農業試験場(大崎市)の永野邦明場長は特A獲得について「18年産は天候の影響で、通常のササニシキより粘りがあったことが影響したのではないか」とみる。
 天候次第で19年産が特Aから再び外れる可能性もあり「本来持つササ系の良さを外さない生産と販売戦略を続けていくべきだ」と助言する。


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2019年03月01日金曜日


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