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<小動物と暮らす>リスザル編/食事に細心の注意を

知能が高く、よくなれるリスザル

 サルの仲間はワシントン条約で輸入が禁止されています。現在ペットショップで購入できるのは、国内で繁殖された個体です。中でもリスザルは、最もポピュラーで、賢く飼育しやすいサルです。
 リスザルは群れで生活するため寂しがり屋です。そのため飼い主に甘え、よくなれます。知能が高く、与えられた愛情を十分に感じ、受け止めることができます。最高の友となる反面、愛情が不足すると精神疾患に陥り、脱毛などの症状が出る可能性もあります。
 果物、ドッグフード、昆虫類などさまざまな物を食べますが、食事はデリケートな問題でもあります。当院に来ているリスザルは15年以上、実験動物に与えるサル専用フードを食べています。
 そのリスザルは初診の際、神経症状を起こして四肢がまひしていました。主食はペットショップで購入したサル専用フードとのこと。代謝改善薬やビタミン剤を投与し、食事を実験動物用に切り替えると、症状はすっかり改善しました。
 数年後、実験動物用のフードが切れてしまったことがありました。飼い主の方がペットショップで買ったフードを与えると、また同じ症状が出ました。一例にすぎませんが、飼育の参考になればと思います。
 飼育ケージはよく動けるように、できるだけ大きなものを用意しましょう。手先が器用なので、ケージの周囲に物を置かないように注意してください。寒さには弱いので、室内の保温はしっかりと行いましょう。
 サルは人と同じ霊長類です。人と同じ伝染病にもかかります。ペットから危険な伝染病が広がったら、大きな社会問題になり、人命に関わる場合もあります。他のペットと異なり、飼い主がとても重い責任を負わなければいけないのは、この点です。
 長命な個体は20年以上生きます。長くペットを飼いたい方には、とても魅力的な動物といえるでしょう。入手はあまり容易ではありませんが、正規の販売店以外での購入は厳に慎んでください。万が一、密輸された個体の取引にでも関わったら大変です。(獣医師・川村康浩)


2019年03月01日金曜日


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