岩手のニュース

盛岡の商業施設「ななっく」6月閉店 親会社の経営難が影響

親会社の経営難で閉店が決まった「ななっく」

 企業再生投資ファンドのマイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM、東京)は28日、盛岡市に所有する商業施設「ななっく」を6月2日で閉店すると発表した。慢性的な赤字に加え、MTMの深刻な経営難が影響した。建物を大規模改修し、複合施設として再出発を目指す。
 ななっくは2012年10月、百貨店の旧「中三盛岡店」を引き継いで完全子会社「ななっく」(盛岡市)が開業した。地下1階、地上7階で食料品、衣料品などテナント計46店舗が営業している。
 18年2月期の売上高は24億3000万円。建物の老朽化で維持管理費がかさみ、開業当初から赤字が続いていた。18年4月にMTMが山形市の百貨店「大沼」の経営再建に乗り出したこともあり、さらに財務状況が悪化した。
 MTMによると、近隣の再開発で21年に盛岡バスターミナルが開業するのを踏まえ、商業施設や駐車場、ホテルが入った複合施設としての再開発を検討しているという。
 MTMの早瀬恵三社長は「苦渋の決断だが、周辺地区の拠点としてにぎわいを創出できる場所となるよう再開発に取り組みたい」との談話を出した。
 ななっくの前身である旧中三盛岡店では東日本大震災直後の11年3月14日、売り場でガス爆発が発生して11人が死傷した。長期休業に追い込まれた「中三」(青森市)は民事再生法の適用を申請。12年4月にMTMへ事業を譲渡した。


関連ページ: 岩手 経済

2019年03月01日金曜日


先頭に戻る