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<盛岡広域圏ごみ焼却場問題>候補地選定 暗礁に 住民の反発激しさ増す 年明け説明会の地区も

住民の不満が噴出した説明会=2月23日、盛岡市手代森

 盛岡広域圏8市町による新一般廃棄物焼却施設の建設候補地選定が、暗礁に乗り上げている。「岩手県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会」の事務局を担う盛岡市は本年度中に決定するとしているが、年が明けてから説明会を開いた地区もある。地元住民の反対運動は激しさを増すばかりだ。
 田畑と住宅地が混在する盛岡市南部の手代森ニュータウンで2月23日、地元住民約60人が出席して説明会があった。
 盛岡市は2017年5月に建設候補地4カ所を発表したものの、うち2カ所は地元の激しい反発で事実上、建設候補地から除外。残る「都南工業団地付近」「東北自動車道盛岡インターチェンジ(IC)付近」で「優先的に協議する」とした。
 手代森ニュータウンは都南工業団地から南西に約1キロに位置する。説明会が始まったのは1月に入ってから。候補地決定の期限まで3カ月を切っており、住民からは「同じ候補地でも私たちの声は反映されないのか」と批判が相次いだ。
 建設候補地から500メートル以上離れた地区での説明会は、「希望があった場合のみ開催する」とした盛岡市の線引きが住民の不信を買った格好だ。
 市環境部は「説明や進め方が正しかったのか、反省は必要。市民の施設に対する住民の理解が十分でない部分もあり、現状を整理して協議会に報告したい」としている。
 建設候補地に擬せられた各地の住民らは2月に合同で意見交換会を開き、候補地選定作業の中止要求を申し合わせた。一方で建設候補地の地権者の中には「焼却場の廃熱を利用する施設で地元が潤う」と誘致を求める声もある。
 これまでに協議会や盛岡市へ寄せられた要望や申し入れは「誘致」「反対」を合わせて9件に上る。
 市環境部は「候補地決定の期限を延ばすのか、候補地を決めるのか、3月下旬の協議会で判断してもらう」と説明。徐々に慎重姿勢へと転じつつある。


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2019年03月02日土曜日


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