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フィンランドとの絆響け 「左手のピアニスト」舘野泉さん、5月に南相馬でコンサート

左手で弾くピアノについて説明する舘野さん=南相馬市の市民文化会館

 「左手のピアニスト」として世界的に活躍する舘野泉さん(82)が5月24日、南相馬市の市民文化会館ゆめはっとで、日本とフィンランドの国交樹立100周年を記念したコンサートを開く。舘野さんは取材に「東日本大震災や病気の苦難を乗り越え、あすへの希望を感じ取ってほしい」と語った。

 舘野さんは東京都出身、東京芸大卒。27歳でフィンランドの首都ヘルシンキに移住し、世界中で演奏会を開催した。
 2002年に脳出血で倒れ右半身に障害が残った。2年後に左手のピアニストとして復帰。世界10カ国の作曲家が舘野さんの左手のために90曲をささげた。昨年、フィンランド政府から日本親善大使の一人に任命され、音楽交流を広めてきた。
 今回はヘルシンキが拠点の「ラ・テンペスタ室内管弦楽団」と共演。演奏するノルドグレン作曲「左手のためのピアノ協奏曲第3番−小泉八雲の怪談による『死体にまたがった男』」について、舘野さんは「ドラマチックな展開があり、最後は静かに心に訴え掛ける名曲」と解説した。
 熊本県出身の作曲家光永浩一郎さんによる「左手ピアノと室内管弦楽のための『泉のコンセール』」にも触れ、「熊本地震の後に書かれた曲。大きな苦難を越えるよう強く訴えている」と語った。
 舘野さんは、ゆめはっとの名誉館長を務め、震災後も毎年のように訪れている。「市民も僕自身も苦しい経験があった。音楽を通して交わり、生きる喜びを体験してほしい」と話した。
 午後7時開演。全席自由。前売り一般4500円(当日500円増)、学生1500円。チケットは9日発売。連絡先はゆめはっと0244(25)2763。


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2019年03月02日土曜日


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