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<第20回・白鳥省吾賞>小中の部で菅原君最優秀賞 一般の部は相馬のみうらさん 栗原で表彰式

賞状を手にする菅原君(右)とみうらさん

 今年で20回目の節目を迎えた自然と人間愛がテーマの自由詩コンペ「白鳥省吾賞」(栗原市主催)の表彰式が、栗原市の栗原文化会館であった。最優秀賞は小中学生の部が同市金成小1年菅原琉太君(7)の「てんしのセミ」、一般の部が相馬市のみうらひろこ(本名・根本洋子)さん(76)の「千年桜」がそれぞれ選ばれた。
 小学1年生での受賞は2002年以来17年ぶり。セミの幼虫の羽化を観察した菅原君は、エメラルドグリーンの体色や丸まった羽が開く様子を自身の感動を交えながら「てんし」と表現。審査員からは「一つの物事をじっと観察し、思考力を持続させて形にする能力は天才的」と絶賛された。
 東京電力福島第1原発事故で福島浪江町から相馬市に避難しているみうらさんは、同県三春町の「三春滝桜」の視点で平和への祈りを表した。講評では「東日本大震災が題材の作品は多いが、言葉が自立し、個としての思想がある。対象への掘り下げも深い」と高い評価を受けた。
 菅原君は「(受賞は)びっくり。本や文章が好きなので、また詩に挑戦したい」と笑顔を見せた。みうらさんは「桜の木に思いを託したことで、深いものが書けたのかもしれない。被災した自分なりの表現を追求したい」と語った。
 表彰式は2月24日あった。同賞は栗原市築館出身の民衆詩派詩人、白鳥省吾(1890〜1973年)を顕彰しようと創設。今回は国内外から小中学生の部に780点、一般の部に895点の応募があった。
 ほかの受賞者は次の通り。(敬称略)

 【一般の部】優秀賞 磯部るみ子(群馬県伊勢崎市)小野寺さゆり(栗原市)▽審査員奨励賞 山中美月(山口市)
 【小中学生の部】優秀賞 佐々木優杏(栗原市築館中1年)山岡真緒(霞ケ浦高付属中3年)▽特別賞 高橋莉央(栗原市築館中3年)菅原礼(同市鶯沢小4年)菅原夏穂(同市栗駒中2年)▽審査員奨励賞 小谷瑛人(福岡県大野城市大野東中3年)酒井顕太郎(栗原市築館小6年)


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2019年03月03日日曜日


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