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「津波は来ないは幻想」 亘理・荒浜で碑文除幕式

建立された碑文を見る渡部会長

 東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県亘理町荒浜の鳥の海公園にある鎮魂の杜に、震災を伝える「警世の碑文」が建立され、現地で2日、除幕式があった。住民組織「荒浜地区まちづくり協議会」が設置した。
 碑文は高さ約1メートル、横約60センチ。「悔恨から未来へ」と題し、五つの教訓が記されている。文案は住民から募り、協議会役員らが五つにまとめた。中でも、一つ目に刻まれた「『荒浜に津波は来ない。』は幻想なり」は、多くの住民の思いを代弁しているという。
 1960年のチリ地震津波で、荒浜では大きな被害がなく「荒浜に津波は来ない」と信じて避難が遅れた人が多数いた。亘理町の犠牲者は関連死を含めて306人で、うち約半数を荒浜地区の住民が占めた。
 除幕式に出席した協議会の渡部幸造会長(70)は「荒浜に津波は来ないというのが迷信だったと伝えていきたい」と話した。荒浜で被災し碑文を応募した斎藤敏子さん(75)は「伝えていくことが生き残った人の務めだと思う」と語った。
 鎮魂の杜には、協議会によって五輪塔なども設置されている。


2019年03月03日日曜日


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