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<卓球>15歳張本初優勝 ジャパン・トップ12男子単

男子決勝で水谷を下し初優勝した張本

 卓球のジャパン・トップ12大会最終日は3日、仙台市体育館で行われ、男子決勝は15歳の張本智和(エリートアカデミー、仙台市出身)が水谷隼(木下グループ、青森山田高−明大出)に4−0でストレート勝ちし、初優勝を果たした。女子は決勝で石川佳純(全農)が伊藤美誠(スターツ)に4−2で勝って2大会ぶり4度目の優勝を飾った。優勝賞金はそれぞれ300万円。
 世界選手権個人戦(4月・ブダペスト)代表の男女各5人によるトーナメント方式で争われ、準決勝で石川は加藤美優(日本ペイントホールディングス)を、伊藤は平野美宇(日本生命)をそれぞれ退けた。張本は吉村和弘(愛知工大)、水谷は丹羽孝希(スヴェンソン、青森山田高−明大出)に勝った。
 3位決定戦は丹羽と平野がそれぞれ制した。

◎地元仙台で水谷に雪辱

 強い張本が帰ってきた。全日本選手権王者の水谷をストレートで下して初優勝。前回大会は決勝で水谷に敗れ、2連覇を狙った今年1月の全日本選手権は準決勝で敗退しただけに、「二つの試合の借りを返せた。地元仙台の応援のおかげで優勝できた」と満足そうに語った。
 序盤から圧倒した。水谷が得意とする短いボールに攻め急がず、浮いたボールを逃さず仕留めた。台から離れず高速で左右に揺さぶり、フォアハンドのドライブをたたき込む。水谷を翻弄(ほんろう)しながら、「水谷さんは後手になっていたので、余裕があった」と涼しい顔だ。
 ストレートとクロスを巧みに打ち分けた。打球のコースを見極める力にたける水谷が「読みづらい」と困惑したのに対し、張本は最初から駆け引きに走るつもりはなかった。「水谷さんは裏の裏まで考える。自分は裏を取ろうと思わず、単純に打ちたいところに打った」。相手の土俵に乗らず、真っ向勝負でねじ伏せた。
 全日本選手権敗退後は、Tリーグでも調子が上がらなかった。「最近のプレーに自信がなかったが、技術より勢いでプレーできた」。完勝劇に、ほっとした表情をのぞかせた。(佐藤夏樹)

<水谷完敗「相性が悪い」>
 全日本選手権優勝の水谷が決勝で張本に完敗した。「いいプレーが1、2本しかなかった。相性が悪い」と戸惑った様子だった。
 サーブレシーブのミスが多く、強打を浴びた。「厳しいコースに打たないとブロックされるというプレッシャーがあった」。フォアハンドのボールはほとんど返球できず、防戦一方。「対策は立てず、『何とかなるようになる』と思っていたが、何もならなかった」と自嘲気味だった。
 照明などの光でボールが見えにくくなるのを避けるため、サングラスを付けた。しかし、この日は逆にボールのマークが見えにくくなり、「サーブがうまく、回転が分からなくなった」。4ゲーム目で外したが、流れを変えるには遅かった。


2019年03月05日火曜日


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