宮城のニュース

<B2仙台>カメイアリーナ、作りたてグルメを提供できない… 調理に壁、チームが改善策模索

調理ができないため保温容器などを用いて飲食物を販売する1階フロアの各店=カメイアリーナ仙台

 ファンサービスに力を入れるバスケットボール男子、Bリーグ2部(B2)の仙台が、ホーム戦があるカメイアリーナ仙台(仙台市体育館、太白区)での飲食物提供に頭を痛めている。調理が2階の旧食堂に限られ、作りたてを提供しづらいためだ。チームはB2でトップレベルの動員力を付けただけに、改善策を模索している。

 今季初のカメイアリーナでの試合となった2月9、10日、旧食堂を利用した2店以外の1階フロアの5店は、調理済みの焼きそばを保温容器に入れたり、カレーを電子レンジで温めたりして販売した。
 人気の芋煮など鍋物を出すのを諦めた出店者の一人、高橋聖幸さん(41)は「作りたてを提供したいのに残念だ」と話す。
 チームは1月末までゼビオアリーナ仙台(太白区)でホーム戦を行い、成績も好調ともあって昨季比30%増の1試合平均2799人を集めた。ゼビオアリーナは調理可能な出店ブースを備え、作りたての飲食物を提供できた。
 チームを運営する仙台89ERSは、カメイアリーナでも1階フロアの出店エリアで火を使わない電磁調理器などで調理できないか市と協議した。
 市側は「食品衛生法が定める給排水設備などがなく、営業許可を出せない」が基本的な立場。仙台89ERSは海の家や祭りの屋台に適用される仮設営業も打診したが、市が「長期の試合開催は仮設営業で定義する臨時的なものには当たらない」との見解を示したため断念した。
 カメイアリーナでの試合で来場者からは「品数が減った」「ゼビオアリーナと比べて見劣りする」などの不満が聞かれ、仙台89ERSの担当者は「来季に向けこの声を何とかしたい」と危機感を募らせる。高橋さんは「魅力ある会場づくりでチームを盛り上げるため、市にも対応をお願いしたい」と注文する。
 市生活衛生課はキッチンカーなどの活用を勧めており「応援したい気持ちはあるが、安全を担保するための制限はやむを得ない。限られた条件下で折り合いをつけてほしい」と話す。


2019年03月05日火曜日


先頭に戻る