宮城のニュース

<気仙沼震災遺構・伝承館>10日開館、そこにある惨禍を伝え続ける

震災遺構として公開が始まる旧気仙沼向洋高=気仙沼市波路上地区

 気仙沼市は10日、市波路上瀬向地区に「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」を開館する。東日本大震災の津波に遭った気仙沼向洋高の旧校舎を市内唯一の震災遺構として整備した。
 4階建ての旧校舎には、高さ約12メートルの津波が最上階床上まで押し寄せた。生徒約170人は内陸に避難し、校舎に残った教員ら約50人は屋上に逃げて無事だった。地区の水産加工場や住宅は全て流された。
 現在、旧校舎周辺は災害危険区域に指定され、住宅は建てられない。一部に水産加工場が建設され、農地整備による土地のかさ上げ工事が進むが、以前のような人の営みは戻らない。
 更地の中にただ一つ残された旧校舎は、多くの人々が犠牲となった津波の惨禍を伝え続ける。


2019年03月06日水曜日


先頭に戻る