福島のニュース

三春校、ぼくらの誇り 仮設小の6年生が映像制作

上映会後、完成した映像について語り合う(左から)原田君、根本君、横田君

 東京電力福島第1原発事故で、福島県富岡町が避難先の同県三春町に設けた三春校の小学6年生が、同校の歩みを紹介する映像を制作した。卒業を目前にした3人は「三春校のことを多くの人に伝えたい」と1年がかりで取り組んだ成果を見てほしいと願う。
 三春校は2011年9月、富岡一小、二小をはじめ富岡町内の幼稚園と小中学校の仮設校舎として誕生。現在は園児を含む28人が通う。小中学校は昨春、富岡町で授業を再開させており、三春校は22年3月での閉校が決まっている。
 映像のタイトルは「ぼくらの三春校 伝えたい歴史 届けたい想(おも)い」。横田空(そら)君(12)原田蒼史(あおし)君(12)根本大夢(ひろむ)君(11)が約30分の動画にまとめた。
 開校当時の教諭や保護者ら4人へのインタビューでは、開校までの経緯や苦労、子どもたちの様子などを聞いた。工場の管理棟を校舎に改修した作業について「準備期間が1カ月しかなかった」「机やロッカーなどの備品は全国からの支援物質で賄われた」などと語ってもらった。
 3人は外部講師の助言を受けながらカメラを操作し、ナレーションも担当した。授業風景や東日本大震災当時の避難所や通うはずだった富岡町内の教室の様子を撮影した写真の画像も収めた。
 今月1日には三春校で上映会を開催。お世話になっている人ら招待者を含め約40人が参加した。
 開校当時に長男と次男が通った団体職員遠藤絹子さん(47)はインタビューを受けた一人。「開校までの苦労と喜びがよく分かり感動した。三春校のことを残してくれ、卒業した子どもたちも喜んでいる」と話した。
 横田君は「相手の気持ちを深く聞くための質問の仕方が難しかった」と振り返った。原田君は「学校にある物のほとんどが支援物資と分かって驚いた」、根本君は「三春校のことを知ってもらうことも、富岡町の力になると思う」と話した。


関連ページ: 福島 社会

2019年03月06日水曜日


先頭に戻る