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<震災8年>救助の最前線に立った消防士の葛藤つづる、横浜で企画展

震災直後の救助活動を振り返る手記が並ぶ企画展=5日、横浜市神奈川区

 東日本大震災の発生直後、津波が襲った仙台市沿岸部で救助の最前線に立った消防署員の証言を紹介する「結〜消防・命のプロが見た震災」が5日、横浜市神奈川区の横浜市民防災センターで始まった。震災の記憶の風化を防ぎ、今後の防災に生かそうと同センターが企画した。
 被災者を救助した仙台市若林消防署員の手記パネル10点と署員4人のインタビュー動画を展示。仙台市若林区の「せんだい3.11メモリアル交流館」から借り受けた。
 2011年5〜7月に書かれた手記には「助けを求めている人がいるのに近づくことさえできなかった」「もっと違う方法で救助していれば多くの人命を救えたのではないか」と切実な声が並ぶ。多くの葛藤に悩みながら活動に当たっていた姿が浮かび上がる。
 ある署員は「想定外、未曽有の大災害というが、次の大災害にはこれらの言葉が出ないよう、行政も市民も備えなければならない」と防災・減災への思いをつづった。
 展示を見た横浜市の専門学校生相沢裕樹さん(19)は「消防士を目指している。被災地の署員がどんな心境で救出に向かったのか気になっていた。過酷な中でさまざまな思いを抱えていた状況が伝わってきた」と話した。展示は31日まで。


2019年03月06日水曜日


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