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<週刊せんだい・蔵出しスペシャル>啓発活動を応援したい

特別養子縁組について知ってもらおうとイベントを開き、自身の経験を話す佐々木さん=2日、仙台市青葉区の市市民活動サポートセンター

 昨年4月から取材を担当した夕刊編集部の記者4人が、取材で感じたことやこぼれ話を紹介します。

■家族になる 特別養子縁組(19年2月)

 仙台市のNPOスタッフ佐々木啓子さん(42)が「普通の家族のふりをしない」と話していたのが印象に残っている。
 特別養子縁組で迎えた3人の子どもを夫妻で育てており、2月に連載した「家族になる 特別養子縁組」で取材した。「普通の家族」は、血のつながった家族を意味する。
 自分が産んでいないことや生みの母の存在を子どもたちが幼いころから伝え、NPO仲間や友人、学校の担任らにも知らせている。子どもたちに「言いたいと思った相手には言っていい」と話しているという。
 「隠すことは子どもにうそをつかせることにつながる。隠される存在と思わせたくない」と佐々木さん。子どもを丸ごと受け止める姿勢の表れと理解した。
 特別養子縁組は実親が育てられない子どもと養親が法的に「親子」になるのが特徴で、どこまで周囲に明かすかは家庭ごとに判断が異なるだろう。偏見だって、ないわけではない。
 だからこそ「オープンにするかどうかで悩まなくていい社会がいい」という佐々木さんの思いに共感する。当事者の立場で続ける制度の啓発活動を応援したい。(丸山磨美)


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2019年03月07日木曜日


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