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<参院選秋田>寺田家からまたも 自民は警戒

 参院選秋田選挙区に寺田静氏が正式に名乗りを上げた。支援する立憲民主、国民民主、社民の3党県連と連合秋田が野党候補としてようやく擁立にこぎ着けた。静氏は夫の寺田学衆院議員ら国会議員秘書の経験があるが、政治手腕は未知数。自民党現職の中泉松司氏が再選を目指す中での出遅れ感も否めず、陣営は短期決戦での浸透を図る。
 「現職議員の配偶者であり、批判が強いことは感じている」。静氏の擁立を明らかにした2月25日の会見で学氏は厳しい表情を見せた。自身も擁立に携わる立場。身内の出馬に「複雑な思いがある」と吐露した。
 3党県連と連合秋田は昨年10月から候補者選定の協議を重ねてきた。年末に元民進党県連代表の沼谷純県議に立候補を断られ、仕切り直しを迫られた。
 状況打開に向け、静氏に声を掛けたのが社民県連の石田寛代表。2016年の前回参院選でも民進、共産との共闘実現に努力した。だが社民と学氏との間には過去の「確執」がある。09年衆院選は旧民主党関係者の一部の造反で共闘に失敗し、当時の同党県連代表が学氏だった。学氏は14年衆院選でも小選挙区で社民候補と争った。
 石田氏には、秋田が東北の野党共闘で唯一敗れた前回参院選の雪辱を果たしたいとの思いが強い。「今は共闘の時代。小異を捨て大同に付く」と過去の経緯をのみ込む。
 学氏の父典城(すけしろ)氏は横手市長を2期、知事を3期、参院議員を1期務めた。「寺田」の名前は県内に広く浸透している。立民県連の小原正晃代表も「典城氏、学氏ともに知名度がある。賛否があっても短期決戦では有効だ」と期待を込める。
 前回共闘態勢を組んだ共産党は新人藤本友里氏を擁立する。米田吉正党県委員長は「協議の呼び掛けがあれば誠実に対応する」と共闘に含みを持たせる。
 迎え撃つ自民党は「女性候補であり対抗馬として侮れない」と警戒する。ある県連幹部は「知名度は高くても、『また寺田か』とマイナスに働くこともある」との見方も示す。


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2019年03月08日金曜日


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