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<除染土再利用>環境省が南相馬・小高で説明会、懸念相次ぐ

 環境省は7日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で生じた汚染土を、南相馬市小高区の常磐自動車道の拡幅工事に再利用する実証事業案について、小高区西部地区の12行区長を対象に非公開で説明会を開いた。国による地元への説明は初めて。出席者からは懸念が相次ぎ、賛成の声はなかった。
 関係者によると、小高区の大富集落センターであった説明会には区長10人が出席。「風評が心配だ」「若い人が戻らない」「安全と言うが疑問がある」などの意見が出た。
 環境省は、常磐道の一部4車線化工事で、汚染土約1000立方メートルを盛り土に使う実証事業案を説明。利用する汚染土は国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)を下回る約770ベクレルとした。
 汚染土を巡っては、事業候補地に挙がった小高区羽倉(はのくら)地区の行政区が2月3日の緊急役員会で全員一致で反対を決定。同27日には反対する市民の会が3000人余の署名を添えて南相馬市が事業に賛同しないよう門馬和夫市長に求めた。
 福島県内の汚染土再利用では、二本松市で市道の盛り土に使う実証事業案に地元が強く反発し、計画が頓挫している。


2019年03月08日金曜日


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