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<ILC>「誘致へ働き掛け強める」「実現に一つ進んだ」関係者、今後の進展に期待

 国際リニアコライダー(ILC)誘致の可否に触れずに欧米と意見交換を続けるとした政府見解を受け、北上山地への誘致を目指している岩手、宮城両県の関係者は7日、踏み込んだ姿勢が示されなかったものの、今後の進展に期待を寄せた。
 達増拓也岩手県知事は盛岡市内のホテルで取材に応じ「今日は政府がILCに組織的に取り組む出発の日と言っていい」と評価。村井嘉浩宮城県知事は「誘致実現に向けた取り組みを推進する」とコメントした。
 欧米との国際協議入りを期待していた関係者は肩を落とすが、誘致を目指す宮城県議会超党派議員連盟の佐藤光樹会長は「日本学術会議の後ろ向きな所見と比べれば前向きだ」と指摘した。気仙沼市の菅原茂市長も「誘致実現に一つ進んだ」と受け止めた。
 国際協議が遅れ、欧州で2020年5月に始まる新たな素粒子物理学戦略にILC計画が盛り込まれなければ、計画実現は遠のく。
 7日夕に都内で記者会見した国際将来加速器委員会(ICFA)の幹部は「ILCほど計画が進んでいるものは(他に)ない」と、日本政府の誘致表明を当面待つ姿勢だ。東北ILC準備室長の鈴木厚人岩手県立大学長は「ドイツやフランスとの話し合いが本格化すれば、国際協議入りの後押しになる」と期待する。
 東北ILC推進協議会の高橋宏明代表は、政府見解が立地地域にもたらすILCの効果を考慮すると触れていることに「政府は(誘致計画の)意義を認めている」とのコメントを発表した。


2019年03月08日金曜日


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